シロクロサーガ:書庫の本

『我が王国の成り立ち』


遥か昔、世界を滅ぼさんとする大悪魔がいた。

大悪魔の強大な力により、
世界はその半分以上の領土を破壊され、
3分の1以上の人間が命を落とした。

恐怖の底に落ちた世界。

しかし、そこに突如として現れた勇者がいた。

勇者は聖なる力と、伝説の聖剣をもって大悪魔を倒し、
世界に平和をもたらした。

大悪魔との激戦から復帰した勇者は、
ひとりの娘を助け出したという。

この娘こそ、我が王国初代王女サクラである。

その後、勇者は何も語らぬまま、
いずこかへ消えてしまったが、
我が王国は勇者への恩を忘れないために、
王女サクラの名を王族の姓として
新たに定めることとなったのである。


『白と黒の伝説』


勇者により滅ぼされたはずの大悪魔。
しかし、勇者にも大悪魔を滅ぼし尽くすことはできなかった。

力を失った大悪魔は、
聖女が自らの血に封じ込めたといわれる。

以降、我が王家には聖女の力を継ぐ女児が
必ずひとり生まれる。

もしも女児が生まれなかったなら、
それは大悪魔が滅びた証である。

しかし、我が国に「双子の姉妹」が生まれた場合、
気をつけねばならない。

一方は聖女の力のみを継ぎ、
もう一方は大悪魔の血のみを継ぐ。

災厄の予兆である。

  • 最終更新:2014-08-10 15:37:44

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